美濃部達吉
行政と違って、殆どの人は司法にはあまり馴染みが無いですよね。ブログ主も読んでて現在との違いが判らなかったんですが、少なくとも当時は「(通常は)民事裁判と刑事裁判の二種の裁判のみを司法という」のであり、モンテスキューの三権分立の司法もこの意…
国家権力は何でもやっていいわけではなく、法律によって縛られるという話。 偶然っぽいんですけど、国民の移動・居住の自由を保障している条項は、新旧どちらの憲法でも第二十二条なんですよね。現在の日本国憲法では外国への移住や帰化の自由も明記していま…
第七講の前半を音読しました。七講目は現代の生活感覚でもなじみがあるものが多いですね。いや、徴兵制はありませんけどね。縮刷版が出た大正七年なら不思議はないでしょうが、特許の申請とか商標登録、著作権もあったんですね。ちなみに、縮刷版出版の翌年…
二週間も空いてしまいましたが、なんとか第六講の音読をYouTubeに出せました。マイクの設定ミスで全部録り直しになったりしましたが、元気な心で読みました。 今回地方行政の章で気になる文章があったので、引用してみます。美濃部達吉は地方自治の目的を二…
全十講の内、第五講まで音読終わりました。今月中に丸々一冊終わらせたかったんですけど、どうだろうか?頑張る。 講話の中で海外の例を引いたりしてて、それもおもしろいんですけど、弱小政党が長々と質問をして他の議題に移らせないようにする戦術がオース…
お金は時代が変わっても分かりやすいものですよね。今から見るとは当たり前に思うことが書いてあるなぁと、お金の話になるとますます思います。比べようと思って検索してみたら、当たり前に思うことは現代の日本国憲法にも書いてるんですね。ただ、新旧の違…
第五講は長いので、小分けにしていきます。(第四講も長かったですが)何度も言ってて恐縮ですが、国民国家であることが当たり前ではなかった時代に生まれた美濃部達吉の『憲法講話』は、現代でも参考になります。法治国家の議会で踏まれるべき形式や、ある…
「国務大臣」というのは、今でも言うそうです。 国務大臣って聞いたことあるようなないような……今誰だ?と思ったら、総理大臣も含めて、厚生労働省とか外務省とか農林水産省とかの大臣の総称だったんですね。知らなかった……。 「内閣は総(すべ)ての国務大…
第二講(下)のその一に続いてその二です。通して読んでみて、現代の日本国憲法と素人が頑張って比べると、書き方が変わっても基本的には大体同じようなことを言ってる印象ですね。 軍事に関わる条文が無くなったのは大きな変化でしょうか。江戸時代から以前…
現在の日本国憲法と条文を比べてみたら、大きく違うところでしょうか?とはいえ、考え方は現代とあんまり変わってないように見えます。「財産関係における民事裁判」のところ、ちょっとびっくりしました。「ただ財産関係については君主もまた財産権の主体と…
有名な 「天皇機関説」を説いているところですね(30分過ぎた辺り、「天皇の国法上の地位」)。 当時、不敬罪を疑われ、発禁処分を受けたそうですが、現代人には特に過激には思いませんよね。 解説を読むと、大正時代には通説化してたようですが。 要するに…
美濃部達吉『憲法講話』第一講の後半辺りをアップロードしました。 「第一章」ではなく「第一講」なのは、この本の元となったのは、文部省主催の中等教員夏期講習会での約十回に渡る講演の速記録だからなんですね。 というより、本のタイトルで思いっきり「…
YouTubeに美濃部達吉の『憲法講話』の音読を投稿しました。 けっこう分厚い本じゃないですか。岩波文庫のとか。 寝ながら聴けるのがあったらいいなと思って、読んでみましたよ。 全部音読していく予定ですので、登録していただけるとありがたいです。 世界規…